
誰にでも避けることができない運命がある。 南海の小さな島の保健所で事務員として働く彼に暴風が吹きつけるある日... 急性虫垂炎で死にそうな女が尋ねて来る。本土に向かう船もなく、保健所の所長まで本土に出てしまった状況で島で女を手術することができる人は彼一人だけだった。手術室補助員として働きながら独学で執刀医の肩越しに見て学んだのが全ての彼に女は助けてくれと哀願をする。彼にはためらう時間も逃げだす時間もなく選択だけが待っていた。結局彼はメスを持って、患者は生き返えた。その日その選択で彼は取り返すことのできない、運命の旋風の中に落ちる。