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韓国で爆発的人気となったインターネット小説「オオカミの誘惑」の映画化。原作を書いたのは 18 歳のクィヨニ。少女の切ない気持ちやリアルな夢が詰まった作品だが、原作にはチャット言葉や絵文字が多く、映像化を危ぶむ声もあった。しかしこれを『火山高』のキム・テギュン監督が見事なラブストーリーに仕上げた。作品は若者の圧倒的な支持を受けて韓国ボックス・オフィス 1 位を獲得、ロングランヒットとなった。

外見などからして上京したてのような感じがするハンキョン、ソウルで母と暮らすために、言葉通り上京したてでカンシン高校に転学する。しかし 、彼女 のソウル 生活 は 精神的、身体的 な 面 において 衝撃 の 連続 であった。バスに 乗 ったときも 、 あるやつが 投 げた 上履 きが頭にぶっつかって来た。問題はここで終わらなかった。 上履 きを 投 げたパン・へウォンというやつはかなりのものであっ て 、 近隣 の 学校 の 女 の 子 たちを 雲 のように 連 れまわる人気者であったのだ。そんな彼がいつもあたふたするハンキョンの哀れでかわいい姿に心を奪われたのだ。そして 、性格 とおり 猪突的 に突進する。
問題は隣の学校、ソンウォン高校のナンバーワンであるチョン・テソンもチョン・ハンキョンに対して好きな感情を持っていることであった。恥ずかしがりやのような顔の後ろに隠された強さと固執さのかたまりであるテソン。プライドと愛を掛けての二人の対決は一寸の譲歩もない争いへと広がって行く。しかしテソンはハンキョンを愛したくても愛せぬ運命的な秘密がある。それを知らないハンキョンは両方に傷をつけないようにと悩み続ける。結局ハンキョンのそばを離れていくテソン、しばらくしてテソンの秘密を知ったハンキョンとへウォン・・
彼らの心苦しいながらも明い姿は大人さえ泣かせてくれるものがある。